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『2型糖尿病の新たな治療』2023年1月18日南加賀学術講演会

[2022.12.07]

2023年1月18日(水曜日)小松市、能美市、加賀市学術講演会

特別講演『糖尿病治療 次の一手を考える~ツイミーグに期待すること~』

演者:二田哲博クリニック 姪浜 院長 下野 大先生

座長:金沢大学附属病院研修医・専門医医療総合教育センター、病院臨床教授/内分泌・代謝内科 米谷 充弘先生

 

 

◆ 糖尿病治療の大きな目標は、糖尿病のない人と変わらない人生を送る事であるが、近年の治療薬の進歩によりこれは十分可能な事となった。

◆ しかし、その大きな障壁の一つにスティグマ(Stigma)が存在する。

◆ スティグマとは特定の属性に対して刻まれる『不名誉な、負の烙印』という意味を持つ。

◆ スティグマは、糖尿病というレッテル貼り→負のステレオタイプ→分断→名誉剥脱→差別というステップを経る。

◆ スティグマにより、糖尿病患者さんは糖尿病である事を周りに隠すようになり、適切な治療の機会を失う。その結果糖尿病の合併症が悪化する。

◆ 糖尿病患者さんにスティグマを与える発生源はメディアや周囲の人々(同僚、家族)に加えて医療従事者である。

◆ 『糖尿病なんだから』、『血糖コントロール不良』、『コンプライアンス(理解)が悪い』、『意識が低い』、『意志が弱い』などの言葉は避けるべきである。

◆ 実際、糖尿病患者さんの余命は、糖尿病でない人と比べて短いとは言えなくなっている。

◆ 糖尿病におけるアドボカシー(Advocacy:擁護、支持)活動とは、糖尿病に対するスティグマを解消する取り組みである。

◆ 高齢者の糖尿病では、低血糖時に典型的な症状(発汗、動機、手の震え)が減弱するため、注意を要する。

◆ 認知機能やADLの状態によって、高齢者糖尿病の治療目標が決定される。

◆ 高齢者糖尿病のカテゴリー分類には、DASC-8(認知、生活機能質問表、日本老年医学学会)を使用する。

◆ イメグルミン(ツイミーグ)は、血糖依存的インスリン分泌促進作用およびインスリン抵抗性改善作用の二つの作用により血糖を低下させる。

◆ イメグルミンの血糖低下作用は、ミトコンドリア機能を改善させることによる。

◆ ミトコンドリアは赤血球以外のほぼすべての細胞に存在するオルガネラ(細胞内小器官)であり、エネルギー代謝を担っている。膵臓においてインスリン分泌に重要な役割を持つ。

◆ イメグルミンは血糖依存性インスリン分泌促進系であるため、血糖非依存性の薬剤(SU剤やグリニド薬)に比べ低血糖は出現しにくい。ゆっくりとHbA1cをさげる。

◆ イメグルミンは単独でも血糖値を低下させるが、他の糖尿病治療薬との組み合わせで血糖低下の上乗せ効果がみられる。

◆ イメグルミンはメトホルミンと類似した分子構造を持つためメトホルミンとの併用の際には副作用(特に下痢などの消化器症状)の出現に注意が必要である。

◆ メトホルミンで憂慮される乳酸アシドーシスや消化器症状は、イメグルミン単独では起こりにくいとされている。

◆ イメグルミンは主に腎から排泄される薬剤であり、eGFR 45未満の方への投与は推奨されない。(まだデータがないそう)

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